摂食障害の心は常に「痩せたい」と思っています。
たとえ、30kg台でも20kg台でも。
痩せるためなら、なんでもします。食事制限、強迫的な運動、眠らない、嘔吐、下剤乱用、ダイエットサプリの過剰摂取まで。
私も20年間、そうでした。
2016年12月に仕事を辞め、自分と向き合う時間が出来、ブログに自分の思いを書き、最近になってようやく、
「摂食障害を治したい」
と思えるようになってきました。
一人暮らしをし、仕事もして過食代も自分で稼いでいた頃は、摂食障害でもいいと思っていました。
治る=太るだと思っていたし、太るくらいなら死んだほうがマシだと思っていた。
精神科に入院して、体重を強制的に増やさなくてはいけないとき、本当に辛かった。
体重測定の前に大量に水を飲んだり、重りを足に巻いたりしていました。(バレて怒られます)
33kg~38kgになったとき、とんでもなく太ってしまった気がして、太ももの肉をナイフで剃り落とそうとしました。
脂肪吸引も真剣に考えて、病院を調べていました。
どうしても太ることが、受け入れられなかった。
その頃の考え方はとても歪んでいて、他人と自分の評価は体重や体型だけでした。
自分より太っていれば、自分の勝ちで、自分より痩せた人を見れば負けたと思っていた。
その人の人間性や能力、性格などは考えられなかった。
先日、一緒に台湾に行った友達に初めて会った時も、私は勝ったと思いました。
友達はとても綺麗な肌に整った顔。口角が上がって可愛い口元、パッチリと大きな黒目がちの瞳。話し方も可愛くて、面白くて、個性的だった。そして優しい。
でも、その時の私には体型以外は見えていませんでした。
摂食障害を手放せない大きな理由。それは太ることへの怖さ。「肥満恐怖」です。
食べられないのも、運動するのも、休めないのも、吐くのも、太るのが怖いから。
怖いというより恐怖なのです。何よりも怖いのが太ること。
全てを犠牲にしても痩せていたい。
家族も友達もいらない。ただただ、痩せていたい。
過食代を稼ぐ仕事と、寝る場所があればいい。
痩せて、痩せて、早く歳をとり、お婆さんになって、小さくなって、消えてしまいたい。
ずっとそんなことを考えていました。
20年がたち、徐々に疲れてきました。摂食障害でいることに。
太る怖さより、治りた気持ちが強くなってきました。
拒食、過食嘔吐、低カロリー食品の過食、強迫的な運動。気が抜けない毎日。
一人で過食嘔吐するより、誰かと美味しいねって食事をする。
過食嘔吐で疲れ切って眠る夜よりも、心から美味しいと感じ、幸せを感じ、満足して眠りにつきたい。
言うのも、書くのも、思うのも簡単です。
一番、難しいのが行動に移すこと。行動しないと何も変わらないから。
少しずつですが、実行していきたい。
美味しく食べられた、台湾でのかき氷。
こんな風にね。