前向きな記事を書いていますが、今も摂食障害の症状はあります。
摂食障害が理解されにくいの理由は、異常な食行動と、ボディーイメージの歪み、強迫観念など様々です。
異常な食行動の代表的ものに、「過食嘔吐」があります。
はたから見ると、食べたくて好きなだけ食べて、太りたくないから、勝手に吐いている。
と思われる事も多い。
でも、
実際は、食べたくないのに、食べる事が止められず、吐くという行為により、食べてしまった自分を責めています。
過食と嘔吐はセットになっていて、過食のスイッチが入る瞬間があります。過食のスイッチは人によって、違うようです。過食のスイッチが入ると、食べる事のコントロールが出来なくなる。食べるというよりは、詰め込む感じ。
お腹がはち切れそうになって、気持ちが悪くても、止まらない。胃が破裂して、お亡くなりになった方もいます。
『過食嘔吐の辛さ』
・学生時代
頭の中は食べ物のことで、一杯になり、友達と話したり、笑ったり出来ない。友達はほとんどいなくなり孤立していた。
拒食から、一気に過食嘔吐になり、学校に行けなくなる。朝から、晩まで食べては吐くの繰り返し。家の食べ物を食べ尽くし、足りなくなれば、母と買い物に行き、菓子パンやアイスなどを大量に買った。実家は食品を扱う自営業のお店だったので、販売品も両親の目を盗んでは、食べていた。
無理に吐くので、喉が切れて、大量に吐血したり、低血糖で倒れそうになる時も。
吐血して、救急車に乗っても、救急車の中で吐く。
飢餓状態が酷く、マーガリンやバターをそのまま食べてしまうこともあった。その行為が、異常だと分かっていても、手が止まらなかった。
チューイングもあった。
海苔を過食していた為、手が黄色くなる。
・社会人時代
上司や同僚に、過食嘔吐がバレる不安で、食べ物を買う時は、周りを気にして、怯えていました。
仕事の休憩時間にも、何とか過食嘔吐の時間を見つけて、同僚とランチをした後に、「お客様に電話をしてくる」などと理由をつけては、コンビニやファーストフードのお店に駆け込んで、追加で食べていた。休憩時間中に過食嘔吐を終わらせる為に、必死でした。
もはや休憩時でも、何でもない。
過食嘔吐をしたいので、残業をしないように勤務時間中に必死で仕事を終わらせ、お疲れ様の挨拶もそこそこに、帰宅。
耐えられない時は、職場の近くの、コンビニやスーパーに寄り、電車の中で過食し、家までの道は歩きながら食べていた。
辛くて、虚しくて、菓子パンやお菓子を泣きながら食べて、家路に着く。寝不足になっても、深夜まで過食嘔吐を止められなかった。
惨めで、寂しくて、消えたかった。お給料は、ほとんどが過食代に消えた。飲み会や、食事会も苦痛だったが、歓迎会や忘年会など避けられない時は、出席したが、食べることが止まられず、私が摂食障害だと気がついていた人もいると思う。
仕事中に低血糖になり、手の震えが止まらなくなった時は、「早退しなさい。」と言われたので、上司は気がついていたのだろう。
・現在
強い過食欲求は無くなったが、過食嘔吐は止められていない。朝食、昼食、間食もしているので、低血糖にはならないし、サプリメントでビタミンやミネラルも補給しているので、口内炎や肌荒れも、激減しました。
何かに追われるように、詰め込む感じではなくなった。それでも…。
『いつでも共通して辛いこと』
①過食嘔吐をコントロール出来ない自己嫌悪と、自己否定。
②過食代からくる、経済的不安
③大量に食べ物を買う手間と時間。
④ゴミ処理の負担。
⑤家族や社会への罪悪感。
⑥自責の念。
⑦時間の浪費。
⑧過食嘔吐を恥じる気持ちと、他人に知られないようにするストレス。
書き出してみると、過食嘔吐は、決して楽しんで、好きでやっている、ワガママ病ではないのです。苦しくて、辛くて、コントロールが出来ない症状です。「消えたい」「いなくなってしまいたい」「自分は、クズでゴミだ」と思うまで、追い詰められるのです。