なぜ、過食してしまうのか?これは、摂食障害になってから、ずっと考えてきたことです。
様々な書籍や、ブログなどにも書かれているように、過食する理由は、大きく分けて2つあります。
①不安や、不満、イライラ、寂しさを紛らわすための過食。
不快や不満、心配や不安などから、一時的に逃れるためのものです。「やけ食い」と言う言葉があるように、食べてストレスを発散させるのです。過食している間は、頭が真っ白になり、何も考えずにいられます。
②栄養不足から、身体の防御本能としての過食。
飢餓により、極度の栄養不足を補うために、たくさん食べるように脳が身体に命令します。人間が生きるために、備えた身体のシステムです。
私の場合、低体重の時期が長いので、必然的に過食の原因は②になります。もちろん、イライラや不安から逃れるために、過食もしますが、そこには不安や不満だけではなく、飢餓が絡んでいます。
ようやく、食べ始めるようになったのは、身体の過食を改善するためです。
摂食障害の根本的な問題は、心にあると言われますが、心の問題を解決するには、身体の問題を解決しないと、とても難しいと思います。
例えば、「人間関係で悩みがある」「家族関係に問題がある」「自分の感情に蓋をしている」「自己評価が極端に低い」などが心の問題としてありますが、ほとんど何も食べずに、正常な考えが出来ない時に、心の問題と言われても、???になるでしょう。
私は初めて、摂食障害で診療内科を受診した時、「エンシュアリキッドを飲みなさい」と言った医師の言葉が、あまりにも理不尽なで理解出来なかった為に、その医師への信頼は一気に0になりました。怒りと絶望で、叫びたかった。
医師の目的としては、まず低栄養状態から回復することだったのだと今は思えます。(今でもその医師は大嫌いですが)
時間があると、過食したくなってしまうのも、普段の食事で栄養が不足しているので、どうしても食べ物に興味が行ってしまうようです。食べ物は、直ぐに手に入り、過食によってハイになります。そして、嘔吐で自己嫌悪に陥ります。
不満や不安のを一時的に解消する時もありますが、過食嘔吐自体がストレスになり、さらに過食嘔吐をエスカレートさせます。
心の過食を止める為にも、身体の飢餓を改善していかないと回復出来ないと、思えるようになり、少しずつですが食べ始めています。
身体は健康で、心の過食だけの方もいると思います。私も栄養状態が良くなり、低体重から抜け出せば、心の過食だけになるでしょう。その時の事は、そうなったら改めて書きたいと思います。
体重を増やすのが怖かった、理由の1つとして、
「健康な身体になってしまったら、この苦しみを分かってもらえなくなるのではないか?」
と言う不安がありました。
健康体で過食嘔吐をしていたら、ただの我儘に思われる怖さがありました。ただ、そこに関しては自分の身体を犠牲にしてまで、理解を得ようと思わなくなってきました。
苦しくて、辛いなら、言葉や文字で伝えればいいのです。そう思えて、低体重への拘りも少なくなりました。
過食や過食嘔吐を減らす事により、摂食障害の根本の心の問題と向き合う事が出来るようになると、思います。
偉そうな、お説教のように書いて申し訳ありません。
過食嘔吐が止められずにいる、私が言うのも傲慢です。ただ、書く事によって、自分の中でも整理が出来ればといいなと思いました。
mascaraさん、こんにちは。更新されたブログ、読ませて頂きました。身体の過食、心の過食…。本当にその通りだと思います。
厳しい症状の中、前向きに闘うmascaraさんの強さ、私は本当に見習わなければいけないと痛感しています。今後も、見守らせて下さい。残暑、厳しいのでお体、ご自愛下さいね。