摂食障害と親との関係は、深いものがあると思います。少なくとも私の場合は、両親との関係に問題がありました。
「育てかたが悪い」「愛情不足」「過干渉」などと言われる事が多いようですが、両親が悪いのではない。私の感受性や、受け取りかた、考え方にも問題がある。
その事に関しては、摂食障害になってから長い間、考えてきましたが最近になり、ようやく両親との関係が整理できました。
それは、両親も人間なのだと思えるようになり、許せないと思っていた事も許せるようになった。
母親に気にかけて欲しかった、心配して欲しかったと思う気持ちは否定せずに、受け入れて否定しない。
両親は決して、私を病気にしたかったのではないのです。愛情を注いで、一生懸命に育ててくれた。本当に感謝しています。
私も両親が子育てをしていた年齢になり、大人の事情も理解できるようになった。子供の気持ちだけを尊重しているような生活は出来ない。
特に私の場合、実家は家族経営の自営業でしたので、生活のほとんどが仕事絡みでした。プライベートと仕事の区別などなかった。良くないと思いますが、当時はそれは仕方のない事だったのです。
両親への怒りや、憎しみは今はほとんど消えました。
両親への当てつけで摂食障害になった部分はありますが、ずっとそうしていたら自分の人生を生きられない。
両親は両親の人生を、私は私の人生を生きないといけないのです。
摂食障害を両親や、誰かのせいにして回復をしないで生きていても何にもならない。
自分の生き方や、人生は自分の責任。
どんなに痩せても、拒食や過食嘔吐を繰り返しても両親には伝わらない。伝え方が間違っています。言葉や文章で伝えればいいだけ。
病気になって伝えるやり方は、いい加減に止めないと時間だけが過ぎてしまう。時間は取り戻せない。
何かを許すのは難しい。怒りに任せて、許さない方が楽です。
ブログを書き、自分自身と向き合い心の整理をして、「許す」事が出来るようになりました。
それは、摂食障害から回復するために必ずプラスになると感じています。