はじめに 2
はじめに 1 の続きになります。
このブログを書く、もう一つの理由は
摂食障害で苦しみ、悩む方々の灯りになりたいという事です。
摂食障害への社会的理解は十分ではなく、偏見や差別、誤解などの問題も多い病気です。
本人は死ぬほど苦しみ、悩み、踠いているのに家族や医師すら理解できずに、ますます、本人を追い込んでしまう事もあるのです。
そのため、摂食障害は精神疾患の中でも最も致死率が高いとされ、命を亡くす場合も少なくありません。
実際、娘を摂食障害で亡くした過去を打ち明けられた経験があります。
当時、大学生だった私にその方は辛い過去を少しずつ話してくれました。
「娘が死んでしまったのは、私のせかもしれない」と涙をこらえながら話してくれた事は、今でも鮮明に覚えています。
私の母も、私が摂食障害になり実家にいた生活は地獄だと言っていました。
ある調査によると、2015年現在では医療機関に繋がっている患者数は26000人で、医療機関に繋がっていない潜在患者は推計数十万人とされています。
こんなに多くの人が、最悪は死に直結する病気であるにもかかわらず、病院にさえ行っていないのは異常ではないでしょうか?
摂食障害は病院に行けば、誰もが治る病気ではありません。
私も20年近く、通院と入院を繰り返していますが、治っていないのが現実です。
しかし、医療機関でしかできない治療もあります。
薬を出したり、命を繋ぐ事は医療機関にしかできません。
信頼できる医師がいる。
栄養士の言う事なら、受け入れられる。
など、とても大切な事です。
このブログで、今まで良くなったり、悪くなったりしてきた、経験から少しでも、ほんの少しでも、前向きになり、楽になる方法を伝えられれば、これ以上の喜びはないです。
私の摂食障害にも意味があった事になります。
私のブログを読んで、一人でも「生きていこう」、「回復したい」、「一人じゃない」と思ってもらいたいのです。
特に医療機関に繋がっていない方は、摂食障害の苦しみを誰にも言えず一人で抱え込んでいる方も多いと思います。
医療機関に繋がっている方も、理解されない事から孤独に陥りがちです。
摂食障害で苦しんでいるのは、決してあなただけではありません。
私も辛いし、苦しい。
この苦しみから、解放されるには回復するか、死ぬしかないとまで思いました。
死んでしまったら、今まで踠いてきた事は何だったのか?
これが私の望んでいた人生なのか、自問自答の繰り返しでした。
結論から言いますと、生きるしかないのです。
どんなに辛くても、苦しくても生きて欲しいです。
長く暗いトンネルにも、きっと出口はあるはず。
灯りが見える時は来るのです。
摂食障害のまま人生を終えるのは、悲しい。
私も回復途中で回復には波があるので、暗い記事も書いてしまうと思います。
落ち込む時もあるし、消えたくなる時もあるでしょう。
暗い記事が、読んでいてマイナスになると感じたら、スルーしてください。
このブログが、回復のきっかけや、手助けになりますように。
小さな灯りになれますように。