回復のイメージ
摂食障害が治るとはどういう事か、私なりに考えてみました。
治る=一生、過食をしない。
治る=体重や体型を全く気にしなくなる。
治る=食べ物のカロリーや量を気にせず何でも食べられるようになる。
と考えてしまうと、治るのはとても難しいと思います。
健康な人も過食してしまう事もあると思いますし、痩せている事が綺麗や素敵の基準となっている日本の社会では、体型を全く気にせず、何でも食べられるようになるのも難しいと思います。
そこで、私は摂食障害は治るというより、「回復」や「寛解」と考えるようにしています。
最も重要なことは、日常生活を「食べ物」と「体重」に振り回されないことです。
私の場合、体重は拒食ですが過食をともなう排出型なので、そこから回復するとはどういうことなのかまとめてみました。
①体重が正常体重の80%まで回復する。
②定期的で自然な生理がある。
③過食嘔吐や過食が日常生活に支障をきたさない程度に減る。
④欠食や無理な食事制限がなくなる。(食べることへの罪悪感や嫌悪感がなくなる)
⑤体重や体型が自己評価の全てではなくなる。
⑥社会生活、自立した生活が出来るようになる。(学校や会社にいける。精神的にも肉体的にも自立する)
⑦人との食事を楽しめるようになる。
⑧食べた物のカロリーを消費するための、無理な運動や過活動がなくなる。
⑨感情を言葉や文字にして表せるようになる。
⑩死ぬほど辛い、苦しいと思わなくなる。
今はこんな感じです。
まずは体重を回復させること。これが一番怖いです。
怖いというより、とてつもない大きな恐怖に近いです。
この感情を少なく出来れば、だいぶ楽になると思っていますし、食べることへの罪悪感も減るはずです。
過食嘔吐や過食が減れば、身体の負担や経済的な負担、時間の浪費も減ります。過食や過食嘔吐が身体に与える影響は大きいですが、経済的な負担もとても大きいです。そのため、無理な仕事をしたり、借金をしたり、万引きをしてしまう場合もあります。
過食代のために働くのは、虚しい。虚しいから、また過食する、負のループです。
今の私は体重が自己評価に繋がることが多いです。痩せていなくてはいけないと強く思っています。自分より痩せている人を見れば「負けた」と思い、太めの人を見れば「勝った」と思ってしまうのです。この考えは、間違っていると気が付いていますが、コントロール出来ないのです。
私の主治医は社会生活が送れるようになることを治療のゴールと考えているようです。
社会と関わり自立して生きていけるようになる為には、体力も必要ですし、ストレスと上手く付き合えるようになることも大切です。
摂食障害になると、人と食事をすることが苦痛になり孤独になります。一人で食べるのは、安心ですがやはり寂しいです。楽しく食事をすることは、心の栄養にもなりますね。
食べた物のカロリーを消費しようとして、無理な運動をするのも日常生活に支障をきたします。
過活動になると、休むことが出来なくなり、常に動き回ってしまいます。疲れて限界なのに、運動や過活動が止められなくなります。こちらは、かなり回復しました。
昼寝もするし、疲れたら横になりますし、今は運動は一切していません。
心のことを考えると、自分の感情を表現出来るようになるのは、回復にとって重要なことです。自分の感情に蓋をした結果、摂食障害になったとも言えます。
悩みや問題を一人で抱え込み、自分を傷つけることでその辛さを紛らわす。自分をいじめて傷つける行為が健康だとは思えません。
死ぬほど辛い気持ちは、鬱状態からきているのでしょう。死ぬほど苦しい、消えたいなどと思わないで生きていければと思います。
摂食障害の症状によって、回復の仕方は違いますが、今の私の回復のイメージはこんな感じです。
この記事へのコメント
どうやって過活動が止められるようになりましたか?
私も排出型の拒食症で過活動が辛いです
少しでも食べたら太るって思ってしまって満腹になるのが嫌でイライラします
でも食べたい欲は収まらないしで食べたら食べて嫌悪感あって運動して、消費しないと次の食事がとれないです
過活動が止められたのは、やはり「太ること」を受け入れられたからかと思います。
それに、疲れてクタクタなのに、動き回るって辛くないですか?
運動で消費できるカロリーは、多くないですよね。アスリートとかではないと。
それより、食べたものを消化するカロリーとして考えられた時に、無駄に動くのは止めようと思いました。
食べ出すと、一時的に体重が増えます。2〜4kgくらい。でも、どんどん増えませんよ。人にもよると思いますが。
運動が好きで、健康のためにするのはいいと思います。
私もそうでしたが、無理に過活動を止めるのは難しく、家族に止められても、怒られても動いていました。
自分の中で、楽な方を選んでいくと過活動も少なくできるのでは?偉そうに、ごめんなさい。