摂食障害とコレステロール
毎年、行っている健康診断の結果が送られてきました。
今年は人間ドッグコースを受診。
結果一覧です。
体重は低体重となっていますが、判定は特にありません。標準体重が53.5kgって信じられない。
脂質代謝がD判定です。LDLコレステロール値がとても高い。
LDLコレステロールとは、動脈硬化を促進し、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす「悪玉コレステロール」です。
自分の血液がドロドロだと想像すると、ぞっとします。
コレステロールが高い人は、動物性脂質を多く摂取し、糖質やアルコールも過剰に摂取している、運動もしない、肥満の方のイメージがあると思います。
しかし、体が拒食でもコレステロール値は上がるのです。
健康診断は10年ほど受けていますが、はぼD判定です。会社の健康診断を受ける前は、通院している病院で血液検査をしていましたが、やはりコレステロール値は高かった。
脂質も糖質も恐くて、食べられず、強迫的に運動をしているのに、なぜ、コレステロール値が高いのか、疑問に思っていましたが、コレステロール値より体重のことばかり考えていたので、調べませんでした。
今回の健康診断の結果を真剣に捉え、摂食障害による身体への弊害をもう一度、考えなおすために、自分なりに調べてみました。
私は医師でも、専門家でもないので、あくまでも個人の見方になります。ご了承ください。
『コレステロール値が上がる理由』
①低栄養による、コレステロール代謝の変化
・女性ホルモンや細胞膜を生成する力が弱くなることにより、コレステロールが余るため
②甲状腺ホルモンの減少
・飢餓状態を続けていると甲状腺ホルモンの分泌が減り、基礎代謝が下がるため
③コレステロールの胆汁への排出低下
・胆汁酸は脂肪の分解、吸収に使われるが、低栄養により胆汁酸が減りコレステロールが余るため
④ストレス
・摂食障害自体が、とてつもないストレス。拒食や過食、過食嘔吐、強迫的な運動もストレスになる
なかなか、難しいですね。
内科で診察してもらう時に、摂食障害だと伝えなければ、食事制限や運動をしなさいと言われると思います。
身体が拒食の場合、コレステロール値を下げようと、脂肪分や糖質を控え、野菜やきのこ、こんにゃくなどの食物繊維を増やし、過度な運動をすることは実は大きな間違いなのです。
脂肪分や糖質もバランスよく食べることでコレステロール値は下がります。摂食障害の症状で自分を責めたり、一人で抱え込むことを止めるだけで、ストレスも減るのではないでしょうか。
実際、3年前の健康診断では脂質代謝がB判定になりました。
体重は40kg近くあります。この頃は、朝からおにぎりを食べたり、ササミやツナも食べられていたので、低栄養を改善すことにより、コレステロール値が下がると実証しています。
腎尿路系がD判定ですが、生理と重なっていたためです。
摂食障害は心の病気ですが、身体のケアも必要です。
身体が回復してくると、心もついてくる時もあります。
心も身体も、自分で大切にしないといけないと感じました。
体重だけではなく、身体の内側を見てみる。体重が自分の全てではないと思いたい。